皆様、御閲覧頂きありがとうございます。
なにわ屋本舗の代表者、黒野慈行です。
2022年12月25日の夜23時頃〜翌日の26日の朝5時頃にかけて、大阪市住吉区付近の月極駐車場にて、レジアスエースのハイルーフワイドが盗難に遭いました。
中には私物は勿論ですが、イベントに出店する機材を一式全て積んでありました。
なにわ屋本舗のメインとして稼働させていた全ての機材は予備も無く全て車の中に積んでいたので何も残っておりません。
物心がついた頃から両親が購入した機材でして、
母親は私が14歳の時に脳腫瘍で3年間植物人間になり手術を繰り返しましたが他界して、父親は24歳の時、生まれつきの拡張型心筋症と言う心臓の病で他界しました。私は長男で、下に2人弟が居てます。三男は4歳の頃から母が植物状態になり、3年後亡くなったので今では母親の思い出も温もりも知りません。何とか兄弟3人でご飯を食べていける様にと両親が残してくれた機材でイベントに週末は出店して両親の形見でもある機材で頑張ってみましたが、親の手伝いをずっとしてきたので自分も同じ様に出店をしてましたが、3年間程売れることもなく、収入もなく、本当に兄弟で泣きながらアルバイトをやりながらも耐えました。
ようやく大きなイベントに行けるようにもなり、
今では誰もが知る和歌山の全肉祭と言う大きなイベントにも出店させて頂けるようにまでなりました。
その全肉祭ではお客様からのアンケート投票として美味しかったお店をウェブ投票する仕組みがありました。
当時は私たちはその様なグランプリとかに興味は無く、売れてくれたら良いとしか思いませんでしたが第4回和歌山全肉祭で部門優勝をさせて頂き、トロフィーを主催者様から頂きました。
その時から私達なにわ屋本舗は考えが変わりました。
トロフィーとか優勝に興味もなかったのですが、
お客様に選ばれた、選んで頂けた、お客様が満足できた、喜んで頂けた、また買いたいと思って頂けた、この様なことが今まで感じた事のなかった気持ちが出てきました。
それからは兄弟で話し合い、もっと喜んでもらいたい、もっと食べてもらいたい、もっとファンやリピーターを増やしたいと言う気持ちが全員一致して接客態度、技術、こだわり、想い、などが急成長してきました。
それからは兄弟で機械は両親が残してくれてるので機械以外の全てを新しくしてお店も全て新しくして、材料へのこだわりもでてきて、全てを変えました。
ですがコロナ禍になり仕事も無くなりイベントも無くなり、収入もほぼ無い2年間もありましたがそんなコロナ禍でも全肉祭は批判もありましたが開催され、喜んで沢山のお客様が来てくれました。
それからは全肉祭では年々自分たちの商品を目的にしてイベントに来て頂いたり、リピーター様、ファンの皆様、噂で買いに来て頂くお客様が増えてきて、全肉祭で数々の賞を受賞させて頂き、今では全肉祭王者とまで言われるまでになりました。
やっと軌道に乗れるかな？と言う時の矢先でこの様な事件が起こりました。
もう辞めようと三兄弟で考えました。とてもじゃないですが復旧できる余裕もありませんでした。
盗難事件の事をSNSに投稿すると同業者の方やお客様から沢山の励ましの言葉やメッセージを頂き、一日中泣き崩れていました。
一つ一つの励ましの言葉やお客様からの応援メッセージを見ると、こんな所で負けたくない、まだ沢山のお客様がうちの商品を待っていると思い、気持ちが少しずつ変わりだし、1からのスタートではなく、ゼロからのスタートでももう一度立ち上がろうと思えてきました。
ですが機材はすぐに買えるような金額でも無く、機材だけでなくその他の備品でもかなりの金額になってしまいます。
全国各地イベントにしっかり私達や機材を運んでくれる車は車検を入れて１週間も経っておらず、タイヤも全て交換して悪い箇所も全て交換して整備も万全にしたところで無くなり、財力も余力もございません。

不躾では御座いますが、どうか私達、なにわ屋本舗が復活できてまた皆様に笑顔を届けていける様にお力添えを頂けますようお願い申し上げます。